法務局で取得する測量図の申請方法と注意点

今回は、土地の売買や相続、建築など、不動産に関する手続きに必要な書類の中でも重要なものの一つである地積測量図について解説します。
その取得方法や種類、必要な手続きは、意外と知られていないかもしれません。
そこで今回は、法務局で測量図を取得する方法について、具体的な手順や注意点などを解説します。
土地取引に関わる方にとって、役立つ情報となるでしょう。
土地に関する疑問を解消し、スムーズな手続きを進めるための知識を身につけてください。
法務局での申請手順
申請に必要な書類
法務局で測量図を取得する際には、申請書と手数料が必要です。
申請書は、法務局の窓口またはホームページからダウンロードできます。
必要事項を正確に記入し、申請する図面の種類や枚数を明記しましょう。
手数料は、図面の種類や枚数によって異なりますので、事前に法務局のホームページなどで確認しておきましょう。
収入印紙を貼付して提出します。
なお、オンライン申請の場合は、クレジットカードなどによる電子納付が可能です。
オンライン申請の方法
オンライン申請は、法務局のホームページから行えます。
必要事項を入力し、手数料を電子納付することで、簡単に申請が完了します。
窓口に並ぶ必要がないため、時間節約にも繋がります。
申請状況もオンラインで確認できます。
ただし、インターネット環境と電子決済手段が必要となる点に注意が必要です。
窓口での申請方法
法務局の窓口で申請する場合は、申請書と手数料(収入印紙)を持参します。
窓口で順番を待ち、係員に申請書を提出します。
申請内容に不備がないか確認されますので、事前に確認しておきましょう。
申請が受理されると、受付番号が発行されます。
図面は、後日窓口で受け取るか、郵送で受け取るかの選択ができます。
窓口が混雑している時間帯を避けるなど、工夫が必要です。
郵送申請の方法
郵送で申請する場合は、申請書と手数料(収入印紙)、返信用封筒(宛名、切手を貼付)を、管轄する法務局に送付します。
返信用封筒には、十分な切手を貼付しましょう。
図面が複数枚になる場合は、切手の枚数を増やす必要があります。
郵送での申請には、窓口への訪問と比較して、日数がかかることを考慮しましょう。
申請にかかる手数料
手数料は、申請する図面の種類や枚数によって異なります。
事前に法務局のホームページなどで確認し、必要額の収入印紙を貼付しましょう。
オンライン申請の場合、窓口申請と比較して手数料が若干安くなる場合があります。
また、郵送申請の場合は、返信にかかる郵便料金も必要です。
測量図の種類と内容
地積測量図とは
地積測量図とは、土地の面積や境界などを正確に図示した図面です。
不動産登記法に基づいて作成され、土地の売買や相続、建築など、様々な場面で利用されます。
地積測量図には、地番、土地の所在、境界線、面積などが記載されています。
正確な境界確認が重要なため、土地の権利関係を明確にする上で不可欠な書類です。
公図との違い
公図は、明治時代に作成された土地の図面で、地積測量図と比べて精度が低い場合があります。
公図は、土地のおおよその位置や形状を示すものであり、正確な面積や境界を示すものではありません。
そのため、土地取引などにおいては、地積測量図の方が信頼性が高いとされています。
公図は、あくまで参考資料として利用されるのが一般的です。
その他の測量図
地積測量図以外にも、確定測量図や現況測量図などがあります。
確定測量図は、隣接地所有者の同意を得て境界を確定した上で作成される測量図で、地積測量図と同様に正確な境界を示します。
一方、現況測量図は、隣接地所有者の同意を得ずに作成される測量図で、現状の境界を示すものです。
測量図の取得方法
法務局の窓口検索
法務局の窓口検索は、法務局のホームページから行うことができます。
住所や地番を入力することで、管轄する法務局を簡単に検索できます。
最寄りの法務局を事前に確認し、窓口へ行く前に必要な情報を準備しておきましょう。
必要な情報の準備
申請に必要な情報は、土地の所在地(地番)、申請する図面の種類、申請者の氏名と住所などです。
事前にこれらの情報を準備しておくと、申請手続きがスムーズに進みます。
土地の登記簿謄本などの資料が必要になる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
申請書の記入方法
申請書には、正確な情報を入力する必要があります。
誤った情報を入力すると、申請が却下される可能性があります。
申請書に記入する前に、記入例をよく確認し、不明な点があれば法務局に問い合わせて確認しましょう。
申請後の流れ
申請書を提出後、法務局から受付番号が発行されます。
申請状況は、法務局のホームページで確認できます。
図面は、後日窓口で受け取るか、郵送で受け取るかを選択できます。
郵送の場合は、数日後に届きます。
法務局における図の入手と注意点
図面を受け取る際の注意点
図面を受け取る際には、図面の内容をよく確認しましょう。
不備や誤りがあれば、すぐに法務局に連絡してください。
図面は、重要な書類ですので、大切に保管しましょう。
申請が却下されるケース
申請書に不備があったり、必要な情報が不足していたりする場合、申請が却下されることがあります。
申請前に、必要な情報や申請書の記入方法をよく確認し、不備がないように注意しましょう。
よくある質問集
・地積測量図の有効期限はありますか?
有効期限はありませんが、測量された時期が古すぎる場合は、新しい測量図の提出を求められる場合があります。
・地積測量図がない場合、どうすれば良いですか?
土地家屋調査士に依頼して、新たに作成する必要があります。
・申請に必要な書類は全て原本でなければなりませんか?
申請書類によって異なりますので、法務局に確認してください。
・手数料の支払いは現金でできますか?
窓口申請の場合、現金での支払いはできません。
収入印紙で支払う必要があります。
まとめ
今回は、法務局における測量図の取得方法について、申請手順、図面の種類、注意点などを解説しました。
土地の売買や相続、建築など、不動産に関する手続きには、地積測量図が重要な役割を果たします。
今回解説した情報を参考に、スムーズな手続きを進めてください。
法務局の窓口、郵送、オンライン申請の3つの方法があり、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、最適な方法を選択しましょう。
申請前に必要な情報をしっかり準備し、申請書を正確に記入することで、申請の却下を防ぐことができます。
不明な点があれば、法務局に問い合わせることをお勧めします。
土地に関する手続きは複雑な場合も多いので、専門家への相談も検討しましょう。